WORKS
事業内容

レンガ車庫モニュメント
2015年(平成27年)3月に北陸新幹線長野-金沢間が開業しました。その新幹線糸魚川駅建設工事において、当社は糸魚川駅アルプス口(南口)にあるレンガモニュメントの整備工事を施工いたしました。
工事は以前、糸魚川駅構内に建っていたレンガ車庫が解体された際に、大小62個に分割保存されていた一部分を再度組み立てて復元したものです。
全国的に見てもあまり例のない工事で、発注者(糸魚川市)・設計者(安井建築設計事務所)・施工者(後藤組・カネタ建設JV)が三位一体となって知恵を出し合い、成し遂げた工事です。 れんがプランナーの矢尾板さん(ティー・エル・シー・アソシエイツ)からも専門的なアドバイスをいただきました。
糸魚川の歴史を繋ぎ、まちの魅力を深める仕事ができたのではないかと思っています。
お近くにお出かけの際は少し足を止めて見上げてみてください。工事の苦労の跡が見えるかもしれません。

レンガ車庫切断位置計画図
今回の一部復元において、レンガ壁だけでは大きな地震や風に耐えられません。このため裏側を鉄骨で支える工法を採用しています。


組立前に穴をあけたり溝を掘ったりして、補強金物を入れるための加工を行っています。


レンガの中に金物を埋込み、後ろの鉄骨とガッチリと固定されています。


レンガの欠損部分には取り置きしておいたレンガを薄く切ってはめ込み、化粧直しをしました。目地のモルタルも補修しました。


屋根部分にアルミの板を取付け、白い部分の塗装を補修して完成です。

新聞掲載